薬剤師会の活動

お薬手帳のすすめ

お薬手帳は、皆様が使用しているお薬の名前や使い方などに関する情報を、過去のアレルギーや副作用の経験の有無と併せて、経時的に記録するためのものです。現在ご使用中のお薬はもちろん、過去に使用されたお薬の情報が手帳に記録されているので、いつでもご自身のお薬に関する情報を容易に確認することができます。 また、診察や調剤を受ける際に、医師や薬剤師にお薬手帳を確認していただくことで、お薬の重複や飲み合わせのチェック、アレルギー歴や副作用歴の確認などが可能となるので、より安心してお薬を使用していただくことができます。また、服用後の体調変化があったときや、自分で購入した薬・サプリメントなどの情報については、ご自身で記入するようにしましょう。

 藤枝市では行政・市立病院・医師会・歯科医師会・薬剤師会が、一体となりCKD(慢性腎臓病)およびDKD(糖尿病性腎臓病)の重症化を予防するネットワーク*を構築しています。

薬剤師は服薬指導を行うと共にeGFRの低い方に対し、お薬手帳のカバーに 「Check!CKD」シール、またはHbA1cが高い方に「Check! DKDシール」を貼付します。

お薬手帳に腎機能や血糖管理の情報が記載されていることで、「より有効かつ安全で、皆様の状態に配慮した最良の薬物療法」を提供することにつながります。

ぜひ、お薬手帳を活用しましょう。

*「守れ腎臓!ふじえだCKD・DKDネット」について

藤枝市立総合病院、藤枝市健康推進課、藤枝薬剤師会、志太医師会が連携して、地域のCKD(慢性腎臓病)の重症化予防、DKD(糖尿病性腎臓病)の発症・進展予防を行う取り組みです。

藤枝薬剤師会では藤枝市・志太医師会・藤枝市立総合病院と共に「ふじえだCKD・DKDネット」へ参画しています。医療機関同士での腎機能情報の共有だけではなく、腎機能に応じて量の調整が必要なお薬が処方された際に、医師へ薬剤情報提供、疑義照会を行うことにより、多くの薬害を未然に防ぐことに貢献しております。

詳しくはこちらもご覧ください。

「守れ腎臓!ふじえだCKD・DKDネット」マニュアル/藤枝市ホームページ (city.fujieda.shizuoka.jp)

腎臓内科/藤枝市立総合病院 (hospital.fujieda.shizuoka.jp)

お薬出前講座

 薬の正しい使い方を地域の皆様に知っていただく目的で、お薬出前講座を行なっております。薬剤師が直接地域の事業所様にうかがって勉強会を開き、皆様の質問についてもお答えいたします。費用は一切かかりません。

・開催日時の1ヶ月程度前にはお申込みください。
・時間帯によっては対応が難しい場合があり、調整させていただくことがあります。

詳しくはこちらをご覧ください。

お薬出前講座 | 公益社団法人 静岡県薬剤師会 公式サイト (shizuyaku.or.jp)

また、藤枝市では皆さんの知りたい・学びたいにお応えするために「出前講座」を実施しています。

出前講座は、行政の取り組みや身近な生活に関わるさまざまな問題について、市役所の職員などが講師として出向き、お話をしていただくものです。この講座の中に薬剤師会で行う「お薬出前講座」があります。お薬に関する基礎知識や飲み方についてお話しします。

・開催希望日の2か月前までに所定の申込書に必要事項を記入し、直接、ファクスまたはメールで生涯学習課へお申し込み下さい。

詳しくはこちらをご覧ください。

出前講座 ~皆さんの知りたい・学びたいにお応えします~/藤枝市ホームページ (city.fujieda.shizuoka.jp)

藤枝薬剤師会に直接ご依頼いただいても構いません。

〒426-0077 藤枝市駿河台2-17-13

TEL/FAX 054-340-2415/054-641-0200

e-mail  fujiyaku@ma.tnc.ne.jp

 

学校薬剤師

 学校における環境衛生活動や薬物乱用防止教育などを担う薬剤師を学校薬剤師といいます。

学校保健安全法で大学以外の学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)には学校薬剤師の設置が義務付けられています。また、認定こども園も同法が準用され、学校薬剤師を置かなければなりません。

学校薬剤師誕生の経緯から当初は学校薬事衛生(薬品類の使用・保管等)に関する職務に従事していましたが、1958(昭和33)年公布の学校保健法には学校薬剤師の職務として、学校環境衛生(換気、採光、照明など)の維持管理に関する指導・助言者としての職務が義務付けられました。
 2009(平成21)年、学校保健安全法及び学校保健安全法施行規則が新たに施行され、学校薬剤師の職務は学校環境衛生に加えて、健康相談、保健指導にも従事するよう求められています。

学習指導要領の改訂に伴い、2012(平成24)年度から中学校保健体育で「医薬品の正しい使い方」の学習が組み込まれました。生涯を通してくすりから無縁で過ごすことは考えられません。くすりは正しく使えば薬ですが誤った使い方をすれば害を及ぼすこともあります。また、危険ドラッグや違法薬物乱用などの防止活動も行っています。クスリの専門的知識を持っている薬剤師と教師とがチームを組んで(チームティーチング)くすり授業への参加や補助資料作成のお手伝いをしています。

学校薬剤師制度が始まるきっかけになったのは医薬品管理体制の不備によるものでした。学校には保健室の医薬品、理科・化学実験室の薬品、プール水の消毒等の薬品類や園芸用薬品など、多くの薬品を所有しています。それらの使用、保管などの指導や助言に当たっています。

薬局実務実習

 認定実務実習指導薬剤師の資格を有する薬剤師が在籍する薬局では薬学生の実務実習を実施しています。実習施設では、認定指導薬剤師の下、実施計画書に基づき、実習生が多くの患者や生活者に接して幅広い薬剤師業務について繰り返し体験し、コミュニケーション能力や問題解決能力を培うことができる実習を行います。薬局においては、原則として地域住民の薬物治療、在宅医療、セルフメディケーションの実践を学び、病院・薬局が連携した地域保健活動についても参加・体験します。

早期体験学習

早期体験学習とは、学生が入学して早期に、薬局・病院のみならず、行政や企業などにおいて薬剤師が活躍している現場を見学し、その後の学習に対するモチベーションを高めることを目標としています。大学によって異なりますが、薬局における早期体験学習は、おおよそ半日から1日、学生が実際の薬局を見学します。

上部へスクロール